米津玄師、w-inds.、雨パレ.……日本の音楽シーンをアップデートする新作|にゅーじっく

2018年03月13日

米津玄師、w-inds.、雨パレ.……日本の音楽シーンをアップデートする新作

1: 名無しさん 2018年03月13日 08:00:31 ID:0.net

米津玄師、w-inds.、雨パレ.……日本の音楽シーンをアップデートする新作

いまや日本の音楽シーンの最重要アーティストとなった米津玄師の新曲「Lemon」、トラックメイカー/プロデューサーとしての橘慶太の才能が光るw-inds.のニューシングル『DirtyTalk』など、今回も大充実の作品がずらり。海外の新しい動きとリンクしながら、日本のシーンをアップデートさせ続けるアーティストたちの新作を紹介します。

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■米津玄師『lemon』CDリリース前にも関わらず、先行配信とMVの再生数(発表から6日で1000万再生を突破)ですでに大ヒットとなっている米津玄師のニューシングル『Lemon』は、最愛の“あなた”を失ってしまった“わたし”の感情の揺れを映し出すミディアムナンバー。<あの日の悲しみさえあの日の苦しみさえ/そのすべてを愛してたあなたとともに>というサビのフレーズには、いつか必ず終わりを迎える我々の生を照らす、普遍的な力が宿っている。美しく洗練されたトラック、室屋光一郎のアレンジによる鋭利なストリングスを中心にしたサウンドメイクも絶品。エド・シーラン、ボン・イヴェールといった海外のSSWと並んで評すべきクオリティを備えた楽曲だと思う。

■w-inds.『DirtyTalk』w-inds.橘慶太プロデュースシングル第3弾の表題曲「DirtyTalk」はネオソウル、オルタナR&Bと1980年代後半のニュージャックスウィングを融合させたダンスチューン。ブルーノ・マーズ以降のトレンドを予感させるビート、日本語と英語を交えながらオリエンタルなグルーヴへとつなげるリリック、緻密に重ねられたコーラスワークなど、J-POPの新たな可能性を切り開く質の高い楽曲に仕上がっている。カップリング曲「IfIsaidllovedyou」は穏やかな抑制されたエレクトロ系のトラックのなかで、憂いを帯びたメロディがゆったりと広がるラブソング。本作をきっかけにして橘慶太は、日本の音楽シーンにおけるトップクリエイターとしての評価をさらに高めることになるだろう。

■雨のパレード『ReasonofBlackColor』シングル曲「Shoes」(テレビ東京系ドラマ24『下北沢ダイハード』エンディングテーマ)を含む雨のパレードの3rdアルバム『ReasonofBlackColor』。ノイジーなサウンドメイクと優れてキャッチーなメロディが共存するタイトルチューン「ReasonofBlackColor」、インディー系ギターロックの進化形とも言える「Horizon」、“冷徹なファンク”と形容すべきバンドサウンドが印象的な「ice」、ソウルミュージック的な音像とドラマティックな旋律が溶け合う「You&I」など、現在進行形のトレンドを取り入れながら、意外性に溢れたアイデアとメンバーのプレイヤビリティを活かした独創的な楽曲へと昇華することに成功している。喜怒哀楽を鮮やかに映し出す福永浩平(Vo)のボーカルも本作の魅力だ。

■AwesomeCityClub『TORSO』“AwesomeCityTracks”シリーズ、ベスト盤のリリースを経て、新たなタームに突入したAwesomeCityClubのニューEP『TORSO』。「『今の自分達を、良い所も、恥ずかしい所も、全て見てもらおうじゃないか』という気持ちで今回EPを作りました」というatagi(Vo/Gt)のコメント通り、サウンド、歌詞の両面において、メンバー自身の憧れ、欲望をストレートに反映させた楽曲が並んでいる。ネオシティポップのムーブメントともに登場したAwesomeCityClubは、決して音楽センスの良さを頼りに音楽を生み出しているのではなく、“こんな自分でいたい”“こんなバンドになりたい”という強い思いに導かれて活動を続けている。本作に込められた濃密なエモーションこそが、その証左なのだと思う。

■Thefin.『There』2016年の秋にロンドンに拠点を移し、ヨーロッパ、アジア各国で積極的なライブ活動を展開。ヨーロッパ各国のSpotifyでも確実に実績を残すなど、海外でのブレイクを明確に視野に入れはじめたThefin.の約3年3カ月ぶりのニューアルバム『There』。ジャミロクワイ、パッセンジャーなどの作品を手がけたことで知られるブラッドリー・スペンスをプロデュースに迎えた本作には、ソリッドに削ぎ落とされたアンサンブル、インディーロックとオルタナR&Bがナチュラルに混ざり合う楽曲、そして、生々しいライブ感を備えたボーカルがバランスよくレイアウトされている。音像は完全に2018年の洋楽だが、メロディの端々に日本的なオリエンタリズムを感じ取れるのも興味深い。(森朋之)

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